子育て

子どもたちの健康を考える〜睡眠編〜

うちの子寝すぎ?寝不足?年齢別にみる理想の睡眠時間

毎日の寝かしつけ、本当にお疲れさまです!
「なかなか寝てくれなくて、こっちがヘトヘト…」
「朝起こすのも一苦労で、登園を嫌がってしまう…」
「遅寝なのはわかっているけれど、どう改善すればいいかわからない…」

子どもの睡眠に関するお悩みはつきませんよね。今回は、子どもの『睡眠』に焦点をあて、今日からご家庭で試せる工夫や、園での取り組みについてお伝えします!

1. 年齢別にみる「理想の睡眠時間」

まずは、お子さまに必要な睡眠時間の目安を見てみましょう。

年齢理想の睡眠時間(目安)
1歳11時間〜13時間
1歳6ヶ月〜3歳約12時間
4歳〜5歳約10時間
(例:21:00就寝 〜 7:00起床)

あくまで目安です!
「うちの子、この時間通りに寝ていない…」と焦る必要はまったくありません。まずはこの時間を参考に、ご家庭の生活リズムを少しずつ整える目安にしてみてくださいね。

2. なぜ大切?園でお昼寝(休息)をする理由

大洞こども園では、給食後の2時間を休息時間としています。お昼寝には、ただ体を休めるだけでなく、大切な役割があります。

  • 怪我や事故を防ぎ、午後の活動に集中できる
    心身の疲れを癒やすことで注意力・集中力の低下を防ぎ、午後からの活動を安全に思い切り楽しめます。
  • 情緒を安定させ、ストレスを軽減する
    お友達や保育士と過ごす園生活は楽しい反面、体力・精神力ともに疲労がたまりやすい環境です。お昼寝を挟むことで、不安やストレスを和らげます。
  • 規則正しい生活リズムを作る
    毎日決まった時間にお昼寝をすることで生活リズムが整い、夜の睡眠の質向上にもつながります。

園での環境づくり
眠るときは照明を消してカーテンを閉め、ゆったりとしたオルゴールの曲を聴きながら、静かで薄暗い環境を作ります。起きる時間にはカーテンを開けて「朝の光」を浴びせ、頭と体を心地よく目覚めさせています。

3. 「園でお昼寝すると夜寝なくなる…?」と不安な保護者の方へ

「園でお昼寝をしっかりしちゃうと、家で夜なかなか寝てくれないのでは?」と心配されるお母さん・お父さんも多いのではないでしょうか。でも、実は「適度なお昼寝」こそが夜のスムーズな就寝を助けてくれるのです!

理由1:疲れすぎ(オーバーヒート)による興奮を防ぐ

体力や精神力が未発達な子どもは、夕方までに限界を超えて疲れすぎると、逆に脳が暴走状態(興奮状態)になり、不機嫌になったり夜スムーズに寝付けなくなったりします。昼間に脳と身体を一度リセットすることが、夜の穏やかな入眠につながります。

理由2:園では「起きる時間」と「メリハリ」を大切にしています

園のお昼寝は夕方近くまでダラダラ寝かせるのではなく、毎日決まった時間にしっかり起こします。起きた後は光を浴び、おやつを食べたり体を動かしたりしてしっかり覚醒させるため、夜には自然とお腹が空き、心地よい眠気が訪れるサイクルが作られます。

「昼間ぐっすり寝て元気に過ごし、夜も気持ちよく寝る」という好循環を目指していますので、どうぞ安心してくださいね。

4. 「寝る子は育つ」は科学的にも本当!〜乳幼児期の習慣が未来をつくる〜

昔から言われる「寝る子は育つ」ということわざ。実は脳科学や小児医学の観点からも、「乳幼児期(0〜5歳)からの正しい睡眠習慣づくり」が将来の発育に極めて重要であることがわかっています。

体をつくる「成長ホルモン」は最初の深い眠りで出る!

骨や筋肉を育て、免疫力を高める「成長ホルモン」は、寝ついてから最初の約3時間の深い眠りの間に集中的に分泌されます。睡眠のリズムを整えて深く眠る習慣をつけてあげることで、身体がぐんぐん育ちます。

幼少期の「ねんね習慣」が学齢期の豊かな脳(海馬)を育てる

脳科学の研究(東北大学加齢医学研究所などの調査)でも、睡眠習慣が整っている子ほど、記憶や学習に関わる脳の領域「海馬(かいば)」が大きく発達する傾向が示されています。
こども園の時期に「決まった時間に寝て起きる」という土台を作ってあげることが、将来小学生や大きくなった時の豊かな学習力や記憶力の源になります。

心を安定させる物質「セロトニン」も睡眠で作られる

十分な睡眠をとると、感情をコントロールする脳内物質「セロトニン」がしっかり分泌されます。睡眠習慣が身につくことでイライラやぐずりが減り、心穏やかに過ごせる「丈夫な心」が育まれます。

【主な参考・引用文献】
・瀧靖之ら(東北大学加齢医学研究所)「小児における睡眠習慣と脳発達・海馬体積の相関研究」
・日本睡眠学会・日本小児保健協会「未就学児の睡眠指針・生活習慣に関する報告」

5. 今日からできる!生活リズム&寝かしつけのコツ

一度にすべてを変える必要はありません。「これならできそう」と思うものから試してみましょう。

暮らしの習慣づくり

  • 夕食の時間をなるべく固定する
    朝食・夕食の時間が決まると、生活全体のリズムが作りやすくなります。夕食の時間を決めることが、スムーズな就寝への第一歩です。
  • 寝る前のテレビ・スマホはお休み
    画面の光は脳を興奮させてしまいます。夜9時以降は照明を暗めにし、入眠モードに切り替えましょう。
  • お風呂は「ぬるめ」がおすすめ
    体温が下がり始めるときに眠気が来ます。熱いお風呂に入ると体温が上がりすぎて寝付きにくくなるため、ぬるめのお湯でじんわり温まりましょう。
  • 「おやすみなさい」の儀式(ルーティン)をつくる
    「お風呂さん、おやすみ」「トイレさん、おやすみ」と順番に電気を消していくなど、入眠への流れをパターン化するのも効果的です。

添い寝ができるのは今だけ!
子どもは成長すると、いつか自然と一人で寝るようになります。可愛い寝顔を隣で見られるのも今のうち。「添い寝で一緒に寝落ちしちゃった…」という日があっても大丈夫!目覚められなかったときは、それだけ毎日がんばって疲れている証拠ですよ。

試してみよう!寝かしつけの小ワザ

  • トントンのリズム 🎵
    お子さまの呼吸に合わせて、最初は少し早めにトントン。うとうとし始めたら、ゆっくりなリズムに変えていきます。
  • スキンシップ 🎵
    手足を優しく握ったり撫でたり、おしりや太もものあたりを優しくマッサージ。心地よい場所を探してあげましょう。
  • 音楽 🎵
    子守唄やオルゴールの心地よい音色を流すのも効果的です。

6. 大洞こども園の「お母さん先生」に聞いてみました!

園で働くママでもある先生たちに、家庭でのリアルな寝かしつけ方法を聞いてみました!

🙋‍♀️ A先生の場合

「夕食後、歯みがきを済ませ、絵本1冊を持ちベッドへ」

・絵本を見ながら、その日あった一日の出来事を振り返り、お話の時間にする。ベッドの中では話さない約束で、ただ静かにゴロゴロしている。そのうち寝ていく….

🙋‍♀️ B先生の場合(3人のママ)

「21:00に布団に入れるようにし、絵本を見て過ごす。」

子どもの寝る時間にあわせ一緒に布団に入り絵本を見る。トントンしながら寝かしつけをし、子どもが寝たらそっと出て、家事を片付け、ゆっくりする。

🙋‍♀️ C先生の場合(3人のママ)

「20:30頃から寝室へ行き、ベッドで絵本を1冊読み終えたら、消灯し、室内は真っ暗に」

室内を真っ暗にしたあとは、低音で一定のリズムを刻みながらトントンする。(お経のように「ドーンドーン」「ウーンウーン」など声を出す)話はしないでただそれを続ける。


大洞こども園の先輩ママたちも寝かしつけは、一苦労といった感想でした。

いつものルーティンで寝ない時には抱っこをしたり、寝たフリをしたり、時には車で近所を一周して寝させるというという先生も…「今日はなかなか寝てくれそうにないな…」「時間がかかりそうだな…」という日でも別室へ行っておもちゃを出したり、遊びはじめたり…は、しないという事でした。(目が覚めてしまい余計に寝れなくなる)

また、寝かしつけはママ!という子も多くママが寝かしつけをし、パパが食事の片付けなどの家事を分担しているという先生もいました。夜中にのどが渇いて起きる子にはすぐに対応できるように、枕元に水筒を置いて置く先生もいました。

中高生の子がいる先輩ママからは

「あの頃はママにべったりで大変でした。」

「卒乳のタイミングも難しく悩んでました。いつまで続くのかと思っていたけれど、過ぎてしまえばあっという間でした。」

「今となっては懐かしく、温かい思い出です。」

と話してくれました。

こうすると絶対にうまくいく!という正解はないようですね。昨日よかったのに今日はダメか…のくりかえしのようです。

おわりに

子育て中の毎日は本当に忙しく、思い通りにいかないことばかりですよね。
完璧を目指さず、まずはできることから少しずつ。お子さまとご家族が心地よく過ごせるリズムを、ゆっくり見つけていきましょう。悩みや困ったことがあれば、いつでも園の先生たちに声をかけてくださいね!

次回は「先生が選ぶ人気の絵本」をお届け予定です。
いつもこども園ノートを読んでいただきありがとうございます。
こんな時どうしたらいいの?
こんな記事を読みたい!などご要望があればお子様の担任の先生や職員にお伝えください。

みなさんと一緒に大洞こども園ノートを充実させ、未来のママたちの参考の場所にできたらと考えています。